【映画感想】「JM」SFな世界観は面白いがストーリーは微妙…
JM
1995年 カナダ、アメリカ
ジャンル:SF、アクション
満足度:★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
あらすじ
ジョニーは通常のネットワークに晒すことのできない機密情報を記録して運ぶ不正取引人である。彼は脳に埋め込まれた記憶装置に、通常は80ギガバイト、ディスクダブラー(ファイル圧縮の常駐プログラム)を使用することで最大160ギガバイトの情報を運ぶことが出来る。ある日、彼は装置の安全許容値を超える情報を運ぶことになる。それは彼にとって想像を超える金銭的価値のある機密情報であり、時間内に取り出さなければ彼の死を意味する事にもなる。そして期限内に情報を運ばなければならない彼は、情報の持ち主である企業の殺し屋に追われる身となるのだった。
※amazonプライムビデオより
感想
マトリックスで有名なキアヌ・リーブスとビートたけしが共演した作品。
若い頃のビートたけしってかっこよかったんですね!
日本版とインターナショナル版があり、日本版の方が約10分長く監督の理想に近いらしい。私が見たのは日本版。
どのあたりが違うのかはWikipedia参照のこと。
ストーリーががちゃがちゃしている印象。いろいろ整合性がないというか、もっと情報が欲しい!
世界観は典型的なサイバーパンクでとても好き。
とはいえCGも作り込みも昔のクオリティなので、現代の大きいスケールの映像を期待して見るとがっかりするかも。
積極的にオススメはしない。
ネタバレ
※ここからネタバレ
NASが死に直結する病気である!という印象が薄いせいで、タカハシ(ビートたけし)の死ぬ直前の行動やジョニーの自己犠牲の覚悟が真に迫って来ない感じがする…。
娘を失ったタカハシの悲しみの表現とても良かったから、もうちょっとうまくストーリーに取り込んで欲しかった…!
ローテクが電波ジャックしてた、ていうのも言われて初めて「あ、あの映像の乱れ的なやつそういうこと?」ってなるし。
私の読解力の問題かもしれないけど、伏線を!もうちょっとくれよ!!
牧師怖すぎて泣いた。
あの狂気じみた感じ嫌いじゃない…。
けど、牧師を投入したことによって敵勢力が多くなり、敵の印象が分散した感じがする。
タカハシの部下は何がしたかったんだろう?牧師でなく彼が最強の敵ポジションだったら、ラスボス感が強調されて良かった気がするなぁ。
そんな強かったらタカハシの下についてないか…?
世界観としては、ザ!SF!!という感じでとても良かった。
ごちゃごちゃとしたアジアンな街並みと無駄に使われる漢字とヤクザ。これぞまさにアメリカンサイバーパンク。
今見るとちゃっちい感じがするけど、当時としては電脳世界の映像は画期的だったのかも。
VRゴーグルとコントローラみたいな装置使ってるのはなかなか先見の明あるのでは?
光のムチみたいな武器かっこいいね、こういうの大好き!
ところで最後ジョニーの元の記憶はどうなったんだろうか…取り戻せるといいね。
どうでも良いが会社の全情報が320GBというところに古さを感じた。少ない…。