【映画感想】「きっと、うまくいく」めちゃめちゃに笑って泣けるインド産最強映画
きっと、うまくいく
2008年 インド
ジャンル:コメディ
満足度:★★★★★ ★★★★★
あらすじ
日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。
エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。
抱腹絶倒の学園コメディに見せつつ、行方不明のランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。
根底に流れるのは学歴競争。加熱するインドの教育問題に一石を投じ、真に“今を生きる”ことを問いかける万国普遍のテーマ。
※Amazonプライムビデオより
感想
3人の男がお尻の形の椅子に座って陽気に振り返っているポスターと原題(3idiots)を見て、完全に阿呆なギャグ映画だとナメてました。
たしかに面白かった。すごく面白かった。
だけどそれだけじゃない!!
経済格差、競争社会、自殺する若者、親の期待とプレッシャー…自分の本当にやりたいことは?良い人生とは??とても考えさせられる名作でした。
ランチョー、ファルハーン、ラジューの、性格も考え方もバラバラな3人が仲良くバカやってるのがすごく可愛いです。これぞ青春って感じ!
ランチョーの自由さに巻き込まれて、ファルハーンとラジューだけでなく堅物だった2人の親や医者の女の子など、周りのみんなが変わっていくのがとても爽快!
ちなみにインド映画らしく突然歌って踊りだします。
インド映画といえばこれだよね!待ってました!ってところもちゃんと押えてくる。素晴らしい。
個人的にはラジューの見た目が大変好みです。かっこいい。
あと挿入歌の Aal izz well が曲も映像もとっても最高で元気出るのでオススメ。永遠に聞いていられる。映像の最後はちょっとだけ衝撃映像注意です。
観終わった後に、自分の人生を生きよう!と前向きな気持ちにさせてくれるとても良い作品でした。
ネタバレ
※ここからネタバレです!
先輩が首を吊っているシーンも辛かったけど、ラジューが飛び降りるシーンがとても辛かった…。
死を選ぶほどのことではないのに…と思ってしまうのは、自分が衣食住足りててかつ日本がそこまで極端な競争社会ではないからか…。
退学がそんなに深刻な問題になるならそもそもイタズラしなきゃいいのにとか思うけどね。せめてもの社会への抵抗と若気の至りだよね。
ランチョーが無責任に「自由に生きろ!」というだけじゃなくて、自分も交換条件としてちゃんと好きな人に告白したところがすごく良かった。
ただ自由なだけでなくて、何事に対しても真摯なんだよな。イタズラもすごく入念かつ真面目にやるし。
最後は嫌な奴にひと泡吹かせ、好きな人と結ばれ、親友にも会えてめでたしめでたし!で終わったのがすごく気持ちよかった!
ハピエン厨大歓喜。